こんにちは!「ゆくゆく」で移住アドバイザーをしているサニーです!
「シングルマザーとして、子供との新しい生活を築きたい!」
「田舎は生活が不便になってしまうのでは…」
「移住を検討しているけど、知らない土地で子ども2人でやっていけるか不安…」
と思っている人はいませんか?
この記事では、シングルマザーが移住するメリットやおすすめの自治体、支援制度をご紹介します!
シングルマザーやひとり親で移住を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
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シングルマザーの地方移住のメリット
シングルマザーの地方移住のメリットは5つあります!
- 生活費が抑えられる
- 子育てに関するサポートが手厚い
- 待機児童の心配が少ない
- 自然が多くのびのびと育児をしながら過ごせる
- 地域のコミュニティが心強い
一つ一つくわしく見ていきましょう!
生活費が抑えられる
シングルマザーの地方移住では、生活費が抑えられるというメリットがあります!
地方や田舎は、都会と比較すると物価や家賃が安いです。
東京都では、子供と2人で暮らそうとすると8〜10万円ほどの家賃がかかってきます。それが、地方だと東京よりも広いお部屋なのに4〜5万円代で借りられることが多いです。
また、日用品や食品も、地方では安く買うことができます。
地方は農作物の名産地であることも多いです。
新鮮で美味しい食材が安く購入できるのは、大きなメリットですね。
子育てに関するサポートが手厚い
子育てに関するサポートが手厚いというメリットもあります!
地方の自治体は、子育てに関する独自の支援制度を確立しています。
子連れの移住を歓迎し支援してくれる自治体も全国にあります。
支援のなかには、「高校生までの医療費無料」や「保育園無料」、「教育費用の貸し出し」、「シングルマザーの就職支援」、といった、シングルマザーが困りがちな金銭面の支援を積極的に行っているところもあります。
生活費が安く抑えられることに加えて、金銭的な支援が受けられれば、都会では実現が難しかった金銭的な余裕も生まれてくるでしょう。
待機児童の心配が少ない
シングルマザーの地方移住では、保育園の待機児童の心配が少ないこともメリットの一つです!
仕事をするシングルマザーにとって大きな問題のひとつが、子どもを保育園に入れられるかどうかではないでしょうか。
待機児童については都市部だけの問題ではなく、全国的に広がっています。
ただ、地方自治体によっては、待機児童ゼロを目指して保育施設を増やしているところも。
待機児童が深刻な都市部に比べると、地方は子育て支援の一部として積極的に待機児童問題に取り組んでいることや、子どもの数が少ない地方を選べば待機児童への心配も少なくなるでしょう。
自然が多くのびのびと育児をしながら過ごせる
地方に住む魅力は、自然に恵まれた環境でのびのびと子育てができることです!
海や山に近い場所への移住をすれば、都市部の喧騒から離れのびのびと過ごせます。
子どもにとっても、自然のなかで暮らすことで都会とは違う遊びや学びを発見できるでしょう。
そして何より、川遊びやキャンプなどのアウトドアの遊びが気軽にできるのも魅力のひとつです。
また、都市部とは違い、地方なら一戸建てに住むことも難しくありません。
広々とした住居に移り住めば、親子ともに伸び伸びとした生活が送れるでしょう。
地域のコミュニティが心強い
シングルマザーにとって、地域のコミュニティが心強いことも魅力の一つです!
都会に住んでいると「隣の家の人と話したこともなければ顔も知らない」ということも多いです。
一方、田舎だと町内会の集まりや子供会など、地域でのイベントも多いですし、回覧板を回すこともあるので、嫌でも隣人と顔を合わせて話す機会が頻繁にあります。
地方では、ご近所のコミュニティーが発達していることが多いため、孤独感を感じることは少ないです。
子連れで地方に移住した方からは「地域の方々が『子どもの元気な声が聞こえるだけで嬉しい』とあたたかく迎えてくれた」「ご近所付き合いが活発な分、誰かが子どもを見ていてくれるという安心感がある」という声が聞かれます。
また子どもにとっても、大きな公園や海・山・川などが身近にあり、都会では制限されがちな“子どもらしさ”を思う存分発揮できる環境はストレスフリー。
地域に馴染めるよう挨拶や御礼をしっかりする、地域行事には積極的に参加する、地域ルールを守るなど基本的なことは心掛ける必要はありますが、コミュニティの中でのびのび子育てできる安心感は何ものにも代えがたいものです。
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以上が、シングルマザーの地方移住のメリットでした!
まとめると次の通りです。
- 生活費が抑えられる
- 子育てに関するサポートが手厚い
- 待機児童の心配が少ない
- 自然が多くのびのびと育児をしながら過ごせる
- 地域のコミュニティが心強い
続いては、シングルマザーの地方移住のデメリットを紹介していきますね!
シングルマザーの地方移住のデメリット
シングルマザーの地方移住のデメリットを紹介します!
- 公共交通機関が使いにくい
- 都会に比べ塾や習い事の数が少ない
- 母親の仕事が限られる
- 出かける場所や買い物をする場所が少ない
一つ一つくわしく見ていきましょう!
公共交通機関が使いにくい
地方移住をすると、公共交通機関が使いにくいというデメリットがあります!
地方移住で不便を感じるのは、やはり移動手段でしょう。
地方の公共交通機関は都会と比較すると発達していないことがほとんどで、電車やバスが通っていない地域も多く、車がないと生活できないことも多いです。
車は車両代だけでなく維持費もかかってくるため、管理が大変なこともありますが、移住先の地域によっては必要不可欠な場合も多いです。
車を持ちたくない方や、免許を持っていない方は、公共交通機関がある程度発達している地域への移住をするのも手ですが、日々の買い物や子どもの習い事の送り迎えなどを考えると、車はあったほうが良いでしょう。
都会に比べ塾や習い事の数が少ない
子どもの教育に関心がある場合、地方は都市部に比べて塾や習い事の数が少ない点は覚悟しておく必要があります!
習い事や塾の数が少ないと、自分の子どもに合うかどうか、習い事の比較ができません。
ただ、最近ではオンラインの塾や講座も普及し、どこにいても質の高い習い事や勉強ができる可能性もあります。
子どもに質の高い教育を受けさせたいと考えている方は、通信講座を検討してみても良いかもしれませんね。
母親の仕事が限られる
都会に比べ地方は仕事の求人数が限られます。また、賃金についても地方の方が低いのが現実です。
仕事の種類や雇用形態が都市部ほど豊富ではないため、希望の職種に就くのは難しいかもしれません。
ただ、就職に役立つ資格があれば地方でも生かせる可能性はあります。
移住前に相談会に参加したり、自治体にコンタクトを取ったり、仕事に結びつきそうな資格を取得しておくと安心して移住することができるでしょう!
出かける場所や買い物をする場所が少ない
出かける場所や買い物をする場所が少ないこともデメリットの一つです!
選ぶ地方の移住先によっては出かける場所も交通手段も限られます。
子どもと一緒に暮らしていれば、どこかに行きたいと言われる場合もあるでしょう。
地方移住の良さを感じながらも、親子がときどきリフレッシュできる場所を事前に探しておくことも、地方でストレスなく暮らす秘訣とも言えます。
また、地方では、地域によっては家の近くにスーパーはおろかコンビニがないことも多いです。
そのため、日々の買い物も不便に感じることがあるでしょう。
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以上が、シングルマザーの地方移住のデメリットでした!
まとめると次の通りです。
- 公共交通機関が使いにくい
- 都会に比べ塾や習い事の数が少ない
- 母親の仕事が限られる
- 出かける場所や買い物をする場所が少ない
続いては、シングルマザーが地方移住をする際にチェックしておくべきことを紹介していきますね!
シングルマザーが地方移住をする際にチェックしておくべきこと
シングルマザーが移住先を選ぶ際にチェックすることを紹介します!
- 移住の目的を明確にする
- 子育て支援制度の内容を調べる
- 移住後の収入の確保はどうするか
- 移住先の周りの環境をチェック
一つ一つくわしく見ていきましょう!
移住の目的を明確にする
移住を成功させるためには、移住の目的を明確にすることが不可欠です!
生活費を節約したいのか、賃金の高い地域で稼ぎたいのかなど、さまざまな目的があるはずです。
特にシングルマザーの場合は、子育て環境が整っていたり、教育環境が充実していたりすることを重視して移住を検討する場合があるでしょう。
移住の目的が明確になることで、移住先の選択肢が絞れたり移住後の生活がイメージしやすくなったりするものです。
心機一転新しい環境で頑張りたい!という意欲も大切ですが、子どもの成長にもかかわる決断ですので勢いだけで決めることはできません。
実際に行動する場合は目的を明確にしてからにしましょう。
子育て支援制度の内容を調べる
子育て支援制度の内容を調べることも大切です!
地方移住を応援しようと、子育て支援制度を設けている自治体はたくさんあります。
移住先を決める際は、子育て支援の内容や金額、適用条件までしっかり確認しておきましょう。
子どもの教育費や医療費に対する支援が充実しているなど、シングルマザーに嬉しい制度がある地域もあります。
また、移住者の受け入れに積極的な地域には、移住者に支援金を支給していたり、住居費用の一部を補助したりする制度があります。
移住後の収入の確保はどうするか
先述のとおり、地方では仕事の求人が少ないため、仕事の確保が難しい場合もあります。
移住前に移住先での仕事の確保をしておいた方が安心です!
転職サイトなどを使って求人を探すのも良いですが、自治体やハローワークに相談するのもおすすめですよ。
自治体によっては、シングルマザーの方が資格を取ったり職業訓練を受けたりする場合、生活費を支援してくれるところもあります。
移住先で仕事を探す場合は、家賃負担のある求人や住み込みで働ける求人などもおすすめです。
子どもの年齢や居住地に合わせて、適切な仕事を探しましょう。
移住先の周りの環境をチェック
移住先が決まったら、家の周りの学校やスーパーなどの買い物ができる場所、塾や習い事の場所などの確認も大切です!
子どもの希望する習い事ができなかったり、学校までの経路も安全である方が親としては安心できます。
また、忘れがちなのが災害リスク。
川が近くにあると増水のリスクがありますし、冠水する道路もあるでしょう。
日本は地震が多い国なので、完全に災害の心配がない地域はありませんが、事前に把握しておくと安心です。
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以上が、シングルマザーが地方移住をする際にチェックしておくべきことでした!
まとめると次の通りです。
- 移住の目的を明確にする
- 子育て支援制度の内容を調べる
- 移住後の収入の確保はどうするか
- 移住先の周りの環境をチェック
続いては、シングルマザーが子育てしやすい街を紹介していきますね!
シングルマザーが子育てしやすい街とは?移住先の探し方を紹介
シングルマザーが子育てしやすい街の特徴を紹介します!
- 行政による移住・子育て支援が手厚い
- 子育て体制が整っている
- 子育てコミュニティが充実している
一つ一つくわしく見ていきましょう!
行政による移住・子育て支援が手厚い
シングルマザーの地方移住は、行政による移住・子育て支援が手厚い街がおすすめです!
少子高齢化と過疎化、人口減少が急速に進む中、多くの自治体が移住・定住促進政策の一環で移住希望者に対する暮らし・仕事・住宅支援を行っています。
特に子育て層、ひとり親世帯の移住希望者に対しては、国が実施する児童手当や児童扶養手当、育児休業給付金等に加え、子どもにかかる医療費や生活費、学費等の負担を軽減させる支援制度を独自に設けていたり、移住支援金を交付していたりするところもあるので移住前に該当要件等をチェックしましょう。
その際、今必要な支援と、今後子どもが大きくなった時に必要になる支援の両方を見ておくことが大切です。
子育て体制が整っている
続いて、シングルマザーの移住には、子育て体制が整っている街がおすすめです!
支援金や特別控除等の経済的な支援に加え、“子育てしやすい街”を掲げて計画的にまちづくりを行っている自治体もあります。
その政策の一つに挙げられるのがコンパクトシティ化です。
コンパクトシティとは、商業・医療・福祉・教育・行政施設、公共交通機関などの生活機能を街の中心部等に集約することで、各種サービスの効率化と活性化を図る持続可能な街のこと。
これにより、こども園に通う子どもと児童クラブに通う子どものお迎えが一緒にできる、幼児期から同じ通園・通学経路が使える、世代間交流が活発になるなど、さまざまなメリットが生まれています。
子育てコミュニティが充実している
子育てコミュニティが充実している街もおすすめです!
子どもに関する悩みや困りごと、将来に対する不安などを一人で抱えてしまい、孤独に陥りがちな子育てですが、多くの自治体が「子育て支援センター」を設置し、子育てアドバイザーや助産師、保育士等による悩み相談、子どもの一時預かり等の支援を行っています。
また、親子向けのイベントやワークショップなどを行っている地域もあり、これらに積極的に参加することで、子どもの学区に関わらず親同士の交流を深められる可能性があります。
一方で、移住先によってはそもそも子育て世帯数が少なく交流が活発化しにくい地域や、コミュニティが固定化している地域があるのも事実。
その点、民間団体によるコミュニティ形成活動が活発な地域であれば親同士のつながりも生まれやすく、困った時に助け合える関係性も築きやすくなります。
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以上が、シングルマザーが子育てしやすい街の特徴でした!
まとめると次の通りです。
- 行政による移住・子育て支援が手厚い
- 子育て体制が整っている
- 子育てコミュニティが充実している
続いては、シングルマザーの子連れ移住を支援してくれる地方自治体を紹介していきますね!
シングルマザーの子連れ移住を支援してくれる地方自治体10選
シングルマザーの子連れ移住を支援してくれる地方自治体10選を紹介します!
- 北海道羽幌町
- 千葉県千葉市
- 長野県須坂市
- 静岡県伊豆市
- 島根県浜田市
- 兵庫県神河町
- 千葉県 松戸市
- 北海道幌加内町
- 徳島県美馬市
- 大分県国東市
一つ一つくわしく見ていきましょう!
おすすめ自治体1|北海道 羽幌町
北海道羽幌町は、北海道北部の日本海側に位置する町。
町から見える夕日は北海道屈指の美しさと言われ、海と山、ふたつの自然で育まれた豊富な海産物や農産物なども魅力です。
この羽幌町では、シングルマザーの自立をサポートする「一般社団法人日本シングルマザー支援協会」と連携し、「シングルペアレント移住雇用事業」を立ち上げました!
具体的には、北海道留萌振興局管外に住む、高校生以下の子どもがいるひとり親家庭で、羽幌町に子どもと一緒に移住できる人を対象に、羽幌町内の事業所で働きながら暮らすという支援です。
羽幌町は、ほかにもシングルマザー(ひとり親世帯)対象に以下の子育て支援を行っています。
- 中学生までの子どもは医療費無料、親と高校生の子どもは医療費の一部を助成している
- 子どもの予防接種は法定接種・任意接種含めて無料
- 町内に私立認定こども園が1施設、私立幼稚園が1施設、子育て支援センターが1施設ある
- 小学校・中学校が各1校ある。町内にある高校へ進学した場合入学に関する準備費用50,000円が助成される
- 町内で出産の場合、保健師による新生児訪問や保育士が生後2ヶ月頃の赤ちゃんに向けて支援事業紹介のための自宅訪問を行う
- 子育て支援事業に参加できない改定に対して、保育士が自宅に訪問し育児相談を行う
- 小学校入学前の子どもとその親のために子育て支援センターが自由開放されている
このほかにも子育て支援事業があるので、詳細は羽幌町のホームページを確認しましょう。
おすすめ自治体2|千葉県 千葉市
千葉県の県庁所在地であり政令指定都市の千葉県千葉市は、都心にも近い利便性を持ちながらも緑豊かな自然が多く、子育てしやすい街と言えます。
そんな千葉市では、シングルペアレントの家庭を対象に支援を行っています。その一部を紹介しましょう。
- シングルマザーの自立サポートとして、養成学校の受講給付金を支給してもらえる「高等職業訓練促進給付金事業」がある。具体的には、看護師・介護福祉士・保育士・歯科衛生士ほか全部で7つの資格取得のためのサポートが行われる
- 「母子・父子家庭等医療費支給制度」は、要件を満たせば子どもだけでなく親の保険診療による通院と入院に全額が助成される制度
- 保護者が急な主張や入院などで子どもがひとりになる可能性が出た場合、事前申請をすれば近くの児童養護施設で一時的に子どもを預かってもらえる支援事業がある
千葉市ではほかにもひとり親世帯が移住しても心配のないようなサポートが充実しています。
おすすめ自治体3|長野県 須坂市
長野県北部に位置する須坂市(すざかし)は、全国でひとり親の移住支援に取り組む団体、「ひとり親地方移住支援ネットワーク会議」の会員自治体のひとつです。
シングルマザーに向けて仕事の就業支援を積極的に行っています。
市内には小学校から高校まで過ごせる教育環境があり、買い物環境も整っていて、広すぎず狭すぎず、子育てしやすい環境と言えます。
須坂市は約30社の移住者受け入れ協力企業があり、市の移住・定住アドバイザーが企業を取材しハローワークではわからない情報(社風・働き方・理念など)を希望者に伝えてくれます。
首都圏で定期的に移住相談会を行ったり、移住体験ツアーを行ったりしていて、職場見学のみならず住環境のアドバイスもしています。
移住者受け入れ協力企業以外での仕事を希望する場合でも、母子家庭の親を対象に、市の就業支援員による就業相談と求人情報の提供をしてもらえます。就業に有利な技能や資格を習得するための講習会参加も可能です。
ほかにも、ひとり親に向けた手当や助成があるので、詳細は須坂市のホームページを確認しましょう。
おすすめ自治体4|静岡県 伊豆市
伊豆半島のなかにある静岡県伊豆市は温泉街として有名なエリア。天城山と駿河湾に囲まれ、豊富な水が市民の生活を潤しています。
また、「子どもの笑顔をみんなで見守り育むまちづくり」を理念として、安心な子育て環境が整っています。
そんな伊豆市は、ひとり親の移住を応援する自治体としても知られる街です。
伊豆市の基幹産業は観光業。
そのなかで旅館業の人出が不足しており、働き手不足の解消のため旅館業の仕事に就くために伊豆市に転入したひとり親世帯に対して、家賃・引っ越し支援・住宅購入補助の3つの補助金が交付されます。
この支援制度は、旅館業のほかに医療業・介護業へ就くために伊豆市へ転入したひとり親世帯に対しても適用されます。
静岡県伊豆市は長野県須坂市と同様に、「ひとり親地方移住支援ネットワーク会議」に加盟していて、全国の自治体と連携しながら移住支援事業の情報交換や相談会などを実施しています。
補助金が出る特定の仕事以外にも、伊豆市はひとり親世帯に向けて働きやすく、子育て安い環境を提供する取り組みを行っています。
伊豆市役所内には「ひとり親サポートコンシェルジュ」の窓口があるので、何か困ったことがある場合でも気軽に相談しやすいでしょう!
おすすめ自治体5|島根県 浜田市
島根県の西部、日本海に面した浜田市は山陰地方有数の水産都市。
県最大の漁獲高を誇る港があるほか、豊かな自然を体験できるエリア、日本の原風景を体験できるエリアなど見どころがたくさんあります。
浜田市は、全国に先駆けてひとり親の移住制度を始めた市です。
この制度を始めて以来、移住希望のシングルマザーから相談があったり、実際に移住を決断したシングルマザーもいたりするそうです。
浜田市では県外から移住してきた人を対象に、
- 月額15万円以上の給与
- 1世帯につき月額3万円以上の養育支援、家賃補助
- 引越支度金支給
- 介護職員初任者研修の受講支援
など、シングルペアレントひとりあたり400万円近くの補助を行ってきました。
浜田市のシングルマザーに対する支援はこれだけではありません。
移住を進めるにあたって壁となるキャリアアップのサポートも行っていて、リハビリテーション専門学校の入学金免除や医療実習無料制度、専門職の有資格者や実務経験者に対して、就業体験の経費助成なども行っています。
浜田市にはひとり親家庭に対する給付金や助成などの支援もあります。
おすすめ自治体6|兵庫県 神河町
兵庫県神河町(かみかわちょう)は、兵庫県のほぼ真ん中にある町。
土地の約8割が山林で占められ、関西地方で有数の高原地帯があり、特に砥峰高原に広がるススキを見に、その季節になると都市部から足を運ぶ人でにぎわいます。
神河町では、地域の交流から定住へつながることを目標にしたシングルマザーの移住を積極的に応援しています!
神河町には自身も移住を経験したプランナーが在籍していて、移住の相談に乗ってくれます。
また、仕事をしたいシングルマザーに向けては仕事の相談や紹介のほか、住まいへの相談にも応じてもらえます。
神河町ではそれ以外にもシングルマザーやひとり親世帯に向けて以下のような移住支援策があります。その一部を紹介しましょう。
- 医療費は高校卒業まで無料
- 保育所の保育は第一子・第二子以降無料(第一子無料は所得制限あり)、延長保育は午後7時まで
- 月4万円を超える家賃に対しては最大2万円が補助される
- 神河町への引っ越し費用は、対象経費の半額が補助になる
シングルマザー同士の交流会など、移住者間でコミュニケーションを取れる環境も整っています。
おすすめ自治体7|千葉県 松戸市
東京都からのアクセスも良好な千葉県松戸市は、働くシングルマザーの方に嬉しい子育て支援が充実しています!
- 待機児童ゼロへの取り組みで、お母さんも安心して働ける
- 三世代同居等住宅取得支援で、補助金最大100万円
- 公共交通機関が発達しており車がなくても生活できる
シングルマザーにとって、子供を預けられないというのは死活問題。
千葉県松戸市では、保育園や幼稚園を充実させることで待機児童ゼロへの取り組みに力を入れており、2022年4月には、7年連続待機児童ゼロを達成しています。
また東京に近いため、保育園や幼稚園に子どもを預けて東京まで働きに出ることも可能です。
母親の働き口も確保しやすいと言えるでしょう。
松戸市内に実家があったり、親が住んでいる場合は、親と同居したり、実家の近くに家を建てたりすると、補助金制度も受けられます。お金がかかる家に関する支援が充実しているのは嬉しいですね。
おすすめ自治体8|北海道幌加内町
北海道の幌加内町はソバの産地としても有名で、作付面積は日本一を誇ります。豊かな食文化を通して、子どもの健やかな成長が期待できるでしょう。
そんな幌加内町では、町内で介護の仕事に就くことを条件に、シングルマザーの移住支援を行っています!
具体的な支援策としては、月額17万円の給料保障に加え、月額3万円の養育支援補助や、上限3万円の家賃補助など。定住して5年後には50万円、10年後には100万円の奨励金を受け取ることも可能です。
その他に保育料の完全無償化も実施するなど、子育てには最適の環境が整っています。
介護資格の有無は問わないため、定住の意志さえあれば未経験でも問題ありません。
おすすめ自治体9|徳島県美馬市
徳島県美馬市は、吉野川が市の中央を流れる、水の美しさを感じる街。
美馬市は、全国の自治体で結成される「ひとり親移住支援ネットワーク」のひとつとして、シングルマザーの地方移住をサポートしています。
美馬市内で仕事を希望する人で、介護・看護の業界で就業したい場合には、家賃・養育支援・引っ越し費用・就労準備などの助成制度があります。
また、介護職の場合は月額15万円以上の給与が支払われます。資格を持っている人はもちろん、資格を持っていないけれど、これから研修を受講する意思のある人にも適用される制度です。
さらに、これから美馬市に移住して創業しようと考えている人にも必要経費の一部を補助してもらえる制度もあります。
美馬市を含む徳島県では、子連れでの移住を希望する人に対して、移住支援金で応援。
県外から未就学児と共に転入し、さらに移住支援金の交付を受けると最大20万円のサポートを受けられます。
おすすめ自治体10|大分県国東市
大分県国東市は、癒しとスローライフを求める方に人気の場所。
空の玄関口・大分空港を擁するため、全国各地や海外へのアクセスも簡単です。
現在、国東市では「シングルペアレント生活応援事業」として、移住後3年間にわたる家賃補助を受けられます(最大月額2万円)。
その他に引っ越し費用や住宅購入費用も負担してもらえるため、移住のハードルは低いでしょう。
子育てにおいては、2019年にスタートした国の幼保無償化よりも先行し、保育料の完全無償化を実現しています。
観光や芸術、グルメの面でも魅力的で、素敵な暮らしが期待できる場所です。
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以上が、シングルマザーの子連れ移住を支援してくれる地方自治体でした!
まとめると次の通りです。
- 北海道羽幌町
- 千葉県千葉市
- 長野県須坂市
- 静岡県伊豆市
- 島根県浜田市
- 兵庫県神河町
- 千葉県 松戸市
- 北海道幌加内町
- 徳島県美馬市
- 大分県国東市
続いては、シングルマザーが受けられる公的支援を紹介していきますね!
シングルマザーが受けられる公的支援
シングルマザーが受けられる公的支援はたくさんあります!
- 児童手当(国による制度)
- 児童手当(国による制度)
- 母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業(国による支援)
- ひとり親家族等医療費助成制度(市区町村ごと)
- 特別児童手当(国による制度)
- 障害児福祉手当(国による制度)
一つ一つくわしく見ていきましょう!
児童手当(国による制度)
子どもを養育している人に支給される手当です。
対象
中学校卒業まで(15歳の誕生日後の最初の3月31日まで)の児童を養育している方
支給額(月額)
児童の年齢が3歳未満:一律15,000円
3歳以上 小学校修了前:10,000円 (第3子以降は15,000円)
中学生:一律10,000円
支給時期
毎年6月、10月、2月に、それぞれの前月分までの手当を支給。
▼詳細
https://www.cfa.go.jp/policies/kokoseido/jidouteate/annai
児童手当(国による制度)
児童を養育するひとり親家庭に手当を支給する制度。
対象
0~18歳(18歳に達する日以降の最初の3月31日まで)
※一定以上の障害の状態にある場合は20歳未満まで
手当額(月額)
全部支給:44,140円 一部支給:44,130~10,410円
加算額(児童2人目):10,420円 一部支給:10,410~5,210円
加算額(児童3人目以降):6,250円 一部支給:6,250~3,130円
支給期月
1、3、5、7、9、11月
▼詳細
https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/fuyou-teate
母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業(国による支援)
母子・父子家庭の母または父の経済的な自立を支援するため、自治体と協力して就業支援に取り組むもの。
(1)自立支援教育訓練給付金
母子・父子家庭の母または父が自身の能力開発のために対象教育訓練を受講し、修了した場合に、支払った費用の60%に相当する額を支給する。
(2)高等職業訓練促進給付金等事業
母子・父子家庭の母または父が看護師や介護福祉士等の資格取得のため、6月以上養成機関で修業する場合に、修業期間中の生活の負担軽減のために高等職業訓練促進給付金を支給するとともに、入学時の負担軽減のため高等職業訓練修了支援給付金を支給する。
▼詳細
https://www.cfa.go.jp/policies/hitori-oya/jiritsu-shien-kyuufukin
ひとり親家族等医療費助成制度(市区町村ごと)
20歳未満の児童がいるひとり親家庭の賃貸料の一部を補助するもの。
※実施状況及び助成額は自治体によって異なります。
事例1【千葉県君津市】ひとり親家庭の住宅手当
家賃が月額10,000円を超えた額について、月額5,000円を限度として年3回(7月、11月、3月)指定口座に振り込む。
▼詳細
https://www.city.kimitsu.lg.jp/site/kosodate/1612.html
事例2【富山県富山市】ひとり親家庭等家賃助成事業
上限1万円/月
▼詳細
https://www.city.toyama.lg.jp/kurashi/sumai/1010267/1010269/1011330/1006646.html
事例3【沖縄県】ひとり親家庭住宅支援資金貸付
「母子・父子自立支援プログラム」を策定し、自立に向けた求職活動や資格取得等に意欲的に取り組むひとり親家庭に対して、住居の借り上げに必要な資金を無利子無担保で貸し付ける「住宅支援資金貸付」を行っています。
貸付内容
入居している住宅の家賃の実費を月額上限4万円×最長12か月貸付
▼詳細
https://www.pref.okinawa.jp/kyoiku/kosodate/1008226/1008243/1008248.html
▼その他沖縄県のひとり親支援
https://www.pref.okinawa.jp/kyoiku/kosodate/1008226/1008243/1008247.html
特別児童手当(国による制度)
精神又は身体に障害を有する20歳未満の児童を監護する父・母または養育者に対して支給される手当。
支給額(月額):1級 55,350円 2級 36,860円
支給時期:毎年4月、8月、12月に、それぞれの前月分までを支給。
▼詳細
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jidou/huyou.html
障害児福祉手当(国による制度)
重度障害児に対して、その障害のため必要となる精神的、物質的な特別の負担の軽減の一助として支給される手当。
支給額(月額):15,690円
支払い時期:原則として毎年2月、5月、8月、11月に、それぞれの前月分までが支給されます。
▼詳細
https://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/jidou/hukushi.html
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以上が、シングルマザーが受けられる公的支援でした!
まとめると次の通りです。
- 児童手当(国による制度)
- 児童手当(国による制度)
- 母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業(国による支援)
- ひとり親家族等医療費助成制度(市区町村ごと)
- 特別児童手当(国による制度)
- 障害児福祉手当(国による制度)
まとめ|シングルマザーの移住先選びは子どもと自分の将来を考えるのがポイント!
今回は、シングルマザーが移住するメリットやおすすめの自治体、支援制度を紹介しました!
シングルマザー(母子家庭)が地方移住を検討する場合、まずは母子家庭への支援の内容を調べることが大切です。
地方での暮らしだけではなく、仕事についても調べておくことでより安心につながるでしょう。移住相談やお試し移住体験などに参加することで、移住がイメージしやすくもなります。
シングルペアレントの移住は、メリット・デメリットをよく確認したうえで、手厚い支援を受けられる場所を探してみてくださいね!
仕事探しと住まい探しは『ゆくゆく』
日本全国のあらゆる地域への「移住」を「仕事探しから引越しまでサポートするサービス」です。「おせっかいなくらい人と地域に伴走し、にぎわいをつくる。」をパーパスとして掲げる「ゆこゆこ」がつくりました。
魅力あふれる地域、そこで暮らす人たちとの出会いのきっかけを「ゆくゆく」が生み出していきます。『移住をしてみたいけど、何からはじめればいいかわからない。』『移住するための仕事探しの方法や住まいの探し方がわからない。』などなど、移住についてお悩みの方は、まずはLINEで質問してみましょう。